地域景観チーム

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中南米・カリブ諸国対象の道の駅に関するJICA国際研修で主任講師を務めました (地域景観チーム)

(2022年10月14日)

 8月30日~9月29日の1ヶ月間、国際協力機構(JICA)が実施する「中米統合機構加盟国向け 道の駅による道路沿線地域開発コース」の研修が行われました。本研修には、寒地土研と北海道開発局が「協力機関」として参画し、松田コースリーダー(前上席研究員)と岩田主任研究員が、カリキュラムの作成、視察先や講師の選定、研修生の帰国後のアクションプログラムの作成など研修全般にわたって技術指導を行ったほか、担当講義の主任講師を務めました。
 この研修は、「道の駅」モデルを通じた中米・カリブ諸国の沿線地域開発の手法を学ぶことを目的として開催され、エルサルバドル、ニカラグア、ホンジュラス、コスタリカ、グアテマラ、ドミニカ共和国に加え、南米のパラグアイから、地域開発に携わる中央政府職員、市長、地方自治体職員の計13名が参加しました。
 研修では、「道の駅」をメインテーマにシーニックバイウェイや6次産業化に関する講義と視察、ディスカッションなどが行われました。また、現地で過年度の研修生が中心となって建設された「Michi-no-Eki」の事例や、同じくJICAが技術支援している一村一品運動の事例が紹介され、日本と中南米で相互に学び合う場となりました。
 また、今回は、コロナ禍に伴う2年間のオンライン研修を経て3年ぶりに来日研修が実現しました。研修員からは、「来日研修を実施したことは大きな意義があった。実践的で相互的学習が必要な研修においては、遠隔のみでは不十分であることを改めて認識した」という声もありました。
 研修の成果として、各研修生の帰国後のアクションプランが発表されました。今後、国や地方公共団体などの関係機関と連携しながら「道の駅」に関する調査や整備が進められる予定です。なお、2020年および2021年度に実施したオンライン研修を補完するための現地研修が2023年2月にグアテマラで開催される予定であり、講師が現地に赴きアドバイザーを務める予定です。

※以下の写真はJICA北海道センターのFacebookページから転載

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▲研修の無事を祈念して北海道神宮へ参拝

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▲課題整理のワークショップの様子

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▲寒地土研が技術指導に関わった「道の駅」あびらD51ステーションの視察

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▲模型で道の駅の設計について解説する松田コースリーダー

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▲帰国後のアクションプラン作成の指導を行う岩田主任研究員

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▲閉講式での集合写真

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