Top > 研究テーマ > 電線電柱類の景観対策手法の選定と無電柱化施工技術に関する研究 重点研究(H27-30) 電線電柱類の景観対策手法の選定と無電柱化施工技術に関する研究 道路からの景観は地域の印象に影響するが、沿道には多くの電線電柱類が設置され、これらが沿道景観非常に大きな影響を与えます。特に近年では、通信会社の新規参入による通信線の増加や、光ケーブルの設置に伴う重量増加に伴い、電線だけではなく電柱の増設による景観阻害が増大しています。また、沿道の電線電柱類による衝突死亡事故の発生や、除雪時や街路樹せん定の作業効率低下、維持管理費の増加など、景観以外の観点においても課題は少なくありません。 加えて、近年は防災や景観、観光等の面から無電柱化に対する社会的ニーズもとみに高まっています。しかし今後我が国で無電柱化を進めるためには、これまで対象とされてきた市街地幹線道路はもちろん、これまで対象となりづらかった農村・自然域などの郊外部における無電柱化も必要となります。そのためには、高額な整備コストの大幅な削減や施工性の向上を図るための技術開発が必須となります。 以上の課題に対し、本研究では沿道景観や対策コスト・ニーズの分析に基づいて、電線電柱類の地中化や集約、セットバックなどの多様な対策手法とその選定技術を提案します。 また、特に無電柱化施工技術に関しては、積雪寒冷地における凍結に耐えうる浅層埋設技術や、郊外部における専用機械等を用いた効率的な施工方法について検討を行います。
※H26〜27は基盤研究 ※H27〜寒地機械技術チームとの共同研究。
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