Top > 研究テーマ > 積雪寒冷地における土木施設の歴史的価値の判断手法に関する研究 基盤研究(R2-4) 積雪寒冷地における土木施設の歴史的価値の判断手法に関する研究 歴史的価値を持つ土木施設には、低頻度のメンテナンスで長寿命を実現している施設があります。こうした土木施設を研究することで、より効率的、効果的なインフラの設計や維持管理技術、新材料の開発など土木技術の発展が期待されます。 また土木施設は、地域で暮らす人々の営みや地域の風土によって形作られ、地域固有の景観を構成する要素の一つです。北海道においては、近代の開拓の中で造られてきた土木施設が、地域の歴史的な魅力や特色、暮らしを物語る重要な地域資源となっており、これらの保全は地域観光やインフラツーリズム等の土木遺産の良好な利活用等に寄与します。 こうした土木施設本来の機能を保ちながら、歴史的価値を考慮した管理を行っていくには、その価値の評価や価値に則した維持管理メニューの選定など、通常の構造物の維持管理とは異なる配慮や技術が必要とされます。 そこで本研究は、歴史的価値をもつ土木施設を現役施設として、その歴史的価値を損なわないよう維持管理していくために、現場技術者が土木施設の歴史的価値を簡便に判断する手法及び、その歴史的価値を考慮した維持管理方法を適切に選定するための技術の確立を目指します。
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