Top > 研究テーマ > 地方部小都市等における歩行空間の計画・設計技術に関する研究 主要研究:R4-9 地方部小都市等における歩行空間の計画・設計技術に関する研究 地域の再生は全国において喫緊の課題です。そのような中、都市部を対象とした道路空間の活用やそれによるにぎわい創出については様々な試みが行われ、国交省の道路ビジョン「2040年、道路の景色が変わる」においても「公園のような道路に人が溢れる」などの将来像が示されたところです。 しかしながら、人口減少が進行し、「まちなかを歩くという文化」が失われている北海道などをはじめとした地方部小都市では、これまでの都市部を対象とした手法での市街地の魅力向上は実現不可能であり、異なる手法が必要と考えられます。 この手法の一つとして、自動車でのアクセスを前提とした道の駅や交通拠点、公共施設等の局所的な人の賑わいを、小都市の中心市街地における魅力・集客力の向上や、周辺に波及させていくような歩行空間を実現することが考えられますが、そのためには、道路等の空間を活用して「地域を豊かにする」方法を独自に検討していく必要があります。 そこで本研究では、市街地等の施設を利用した人々に、その施設の周辺に滞在したり、連担する位置にある施設の利用を促すような歩行空間および沿道空間のあり方について明らかにし、既存の低密度な市街地における既存のインフラや沿道施設の改修を通じて、人々の暮らしを効果的・効率的に改善していく実践の方法を示して参ります。
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