地域景観チーム

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重点研究:R7-10

多様な環境と景観を考慮したラウンドアバウトの設計手法に関する研究

2014年の道路交通法改正により環状交差点(ラウンドアバウト)の運用が開始され、重大事故リスクの低減や、災害時の交通混乱抑制、まちづくりへの貢献など、その有用性が注目されています。2024年3月時点でラウンドアバウトの導入は、161箇所に達し、今後の普及が期待される一方、ラウンドアバウトに適した交差点の立地に関する計画手法、道路利用者が安心して通行できる交差点構造の設計手法などの課題が存在しています。

欧米では、環道へ流入する車両からの見通しに関わる中央島のランドスケープの設計法が示されていますが、日本では中央島に植栽や緑化されたマウンド等を導入した事例は限られています。

本研究では、夜間や積雪時の安全性向上を考慮し、中央島にマウンド等を導入した場合に中央島と一体となった必要最小限の標識配置と直感的な道路構造により、景観と安全性を両立する設計手法を提案します。地域特性を踏まえた管理手法の確立により、災害時に強い施設、道路交通の安全性や旅行速度の向上のために有効な施設として、また地域のランドマークとして、地域の魅力の創出にも貢献することを目指します。

 

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