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基盤研究

分かりやすい案内誘導と公共空間のデザインに関する研究

政府の新成長戦略における「観光立国による地域活性化」や、新たな北海道総合開発計画における「国際競争力の高い観光地づくり」が主要な政策目標の一つとされています。また、地域振興への期待から、近年、全国をはじめ道内においても観光を通じた「まちづくり」の動きが多くみられます。

このような背景のもと、北海道などでは国内外からのレンタカー観光が増加しており、特に、外国人によるドライブ観光は近年急増中で、さらなる増加が予想されます。また、高齢ドライバーも毎年増加しています。そのため、外国人や高齢者にも判断しやすいユニバーサルな案内誘導が求められ、これは魅力的な観光地づくりにも貢献します。

しかし、現行の案内標識に関する基準等の制定は古く、現在では国内外からの観光交通の増加と多様化に対する対応が十分ではないため、地域では案内誘導に関する独自の取り組みが行われている事例もあります。他方で、分かりやすく案内しようとする余り、標識の乱立によりかえって案内効果が薄れたり、観光地での景観阻害が発生したりするなどの事例も見られます。この課題については、国土交通省の委員会等でも指摘されています。

一方、案内サインによる誘導だけでは限界があり、空間構造やその他の施設との補完による分かりやすい空間デザインが必要となります。 そこで、本研究では主に観光交通におけるユーザー視点からみた案内誘導の課題の整理・体系化、景観にも配慮した効果的な案内誘導の検討、空間の分かりやすさの調査、空間デザインと組み合わせた効果的な案内誘導手法の提案などを行っていきます。

 

 

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