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北海道における良好な道路景観形成に向けて

ここでは、北海道における良好な道路景観形成に向けて、簡単にそのポイントを説明しています。ここで説明されている内容は、「北海道の道路デザインブック(案)」(2010年、寒地土木研究所)をもとにしています。詳しい内容は、同デザインブック(案)をご参考下さい。

 

 

道路景観を検討するための技術支援資料

北海道の道路デザインブック(案)

 

北海道の道路デザインブック(案)

道路と沿道の景観形成に関する基本理念、実践的な規定と実例集。

 

 

道路線形

道路断面

構造物

道路付属物

緑化

休憩施設

事業連携

その他留意事項

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景観とは?!

景観とは、ある対象を人間が見ることによって成立します。

「景観とは、人間をとりまく環境の眺めにほかならない」(中村良夫)とも言われます。

一方、「景観は見ることを契機とする心的現象とされる」ことから、 景観は主観的であると言われますが、景観(美)には客観性や必然性、社会性があります。

さらに、「景観はセンス」とも言われますが、景観整備は知識によって理解できるものです。

景観とは、ある「対象」を、人間が「見る」ことによって成立します

景観には、客観性や必然性、社会性があります

景観整備はセンスではなく、知識によって理解できるものです

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良好な景観形成の意義

●美しさや快適さへの欲求は、人間の本能

人間は誰しも美しさへの欲求を持っています。 四季折々の美しい北海道の景観は、人々に精神的な豊かさを感じさせてくれます。 景観は人間の生存にとって価値のあるものです。

 

●古来より、美観(景観性)は社会資本の基本条件

古くから、美しさは付加価値ではなく、機能性(用)や安全性(強)と同じく満たすべき必要事項とされてきました。 国土交通省の「美しい国づくり政策大綱」でも、「美しさの内部目的化」が掲げられています。

 

●社会資本は公共空間で見られる対象

人間は、約80%を目から情報で認識しているといわれます。公共空間で不特定多数の市民から、長期間にわたって見られる土木施設では、「景観検討は不可欠」です。

 

●北海道における道路景観の重要性と責務

主な交通路である道路からの景観は、その地域の印象に大きく左右されます。 道路は、それ自体が視対象となるだけでなく、重要な視点場(地域を眺める窓)です。

 

美しい道路づくりを考えることは、その地域や国の環境の美しさを考えることとほぼ同義となる。 道路という文明の装置も、美しさという価値が備わっていなければ、社会資本としてストックされない。

「道路デザイン指針(案)」より

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良い景観、悪い景観とは(視点場整備の事例)

視対象の美しさやデザインの質、全体の調和などが影響しますが、一方、人は目に映るものを等しく見ていません。みたいものを見ます。このような視点からの良い景観とは、「見たいものを見やすくする」ことでもあります。反対に、悪い景観とは「見たくないものが目立つ」ことです。電線電柱の景観への影響は、この事例になります。

さらに、適度な引きにより「見せたいものを印象的に見せる」ことや、地域にとって見せたいものが何であるか、考えることが重要です。このように、景観整備は知識で理解できます。

また、良い景観とは単なる美醜で判断されるものでなく、人間にといって有用なこと、好ましいことがよい景観とされます。

(視点場整備の事例)

良い景観とは、見たいものが見やすく、印象的なこと

悪い景観とは、見たくないものが目立たないこと

良い景観とは、単なる美醜でなく、人間にといって有用なこと、好ましいこと

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北海道の景観特性(他地域との比較の事例)

良好な景観形成のためには、地域の景観を理解することが大切。北海道の景観の特徴を知ることも、その一つである。

北海道には、道路や河川などの社会資本の背景に世界的に見ても魅力ある景観が存在する。また、長く雪も多い積雪期を有しながら、緯度があまり高くないため、“明るい冬”であること。その“冬がつくる暮らしの景観”も北海道の特徴である。

本州との比較では、雄大な自然が身近にあることや、都市間の距離が長く、都市部と農村部・自然域など土地利用がハッキリしていることなどが挙げられる。

一方、海外、特にアジア太平洋地域からみると、むしろ短い距離で移動中に変化に富む景観が存在すること、明瞭な四季があることや、都市から身近に山並みが見られることなどである。

したがって、景観整備ではこのような北海道の恵まれた景観を活かすことが重要となる。

 

・原生の自然が残る山地

・広大な平地に残る自然

・なだらかな丘陵の畑作と酪農地帯

・風光明媚な湖沼と火山

・明瞭な四季が変化をもたらす彩り

・格子状の広大な田園

・多様な風景の海岸線

・市街地から眺望できる身近な山並み

・開拓時代の面影が残る欧米的街並み

・冬の暮らしがつくる北国の景観

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北海道の道路デザインコンセプト

●道路景観形成の共通目標

地域との調和 道路は、地域の中に存在している以上、地域の環境に調和し、地域の特性を反映したものでなければなりません。
環境への影響・負荷の軽減 自然環境、農地環境、生活環境等への影響・負荷の低減はあらゆる行為の前提であり、適切な保全措置を講じなければなりません。
美しさの洗練と持続 より良い環境を創造するためには、道路そのものが美しくなければならない。そして、その美しさをできるだけ長く持続させることが重要です。

 

●道路デザインコンセプトの構成

景域ごとの目標像・留意点(原則)

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道路デザイン手法

●道路事業と道路デザインの流れ

景観設計のプロセス

 

●道路景観形成マスタープラン

景観形成の方針とルール
長期に渡って一貫した考えで良質な道路景観の形成のためには、景観形成の方針とルールを整理した、道路景観形成マスタープランの策定が有効。

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