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CONTENTS・目次

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報文・論文


【平成28年度】

[論  文]

ルーラルエリアにおける通信線の景観への影響と単独埋設の有効性について

松田 泰明(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/井上 利一(NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク)

土木学会論文集D3(土木計画学)Vol.72 No.5[土木計画学研究・論文集33巻]  2016.12

●概要

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我が国の沿道には多くの電線電柱が存在し、景観の魅力を低下させ、観光振興にも影響を与えている。さらに、近年の通信需要への対応により通信線が増加し、新たな電柱も設置され、さらなる景観悪化を招いている。特に自然域や田園域など、開放的な沿道景観ではその影響は大きい。しかし、高額な整備コストなどから、市街地以外での無電柱化事業の事例は極めて少ない。一方、通信線は配電線に比べて無電柱化のコストが安く、地上機器も必要ないことから整備のハードルは相対的に低い。

本稿では、現在増加している通信線を対象に、ルーラルエリアにおける景観への影響や、通信線のみを埋設する単独埋設の有効性について考察し、この手法に一定の効果があることや、大幅なコスト縮減の可能性があること、さらに効果的な対策箇所選定の考え方などを示した。

[論  文]

積雪寒冷地の季節変化と機能を踏まえた道路施設の色彩について

吉田 智(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(国土技術政策総合研究所 道路環境研究室)/松田 泰明(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

土木学会 第12回景観・デザイン研究発表会  2016.12

●概要

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土木施設には、期待される機能の観点から望ましい色彩が存在すると考えられるが、整備する施設周辺の環境の中で、その機能を発揮する必要がある。しかし、土木施設の色彩に関する基準類では、地域特性や季節変化が考慮されていないため、現在、使用されている道路施設の色彩が、積雪寒冷地の道路施設周辺の環境において、その機能を十分に発揮していない可能性がある。そこで、当研究所では、現場での色彩設計の技術支援を目的に、積雪寒冷地における道路施設の機能と景観の向上に寄与する効果的な色彩設計について研究を進めている。

本報告では、積雪寒冷地の北海道における道路施設周辺の環境色の季節変化と道路施設の色彩の関係を把握するため、季節毎に撮影した道路景観写真を用いて道路施設のカラーシミュレーション画像を作成し、一対比較法による被験者評価実験を実施したので、その結果について報告する。

[論  文]

温泉街型観光地の魅力向上に寄与する屋外公共空間の「パターン」に関する分析

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

土木学会 第12回景観・デザイン研究発表会  2016.12

●概要

観光振興や観光地としての魅力向上、特に近年課題となっている滞在型観光の促進や観光地における滞在時間の向上を考える上で、観光地の景観や空間の質や機能は重要である。しかしながらこの点で、日本の観光地の多くは海外の観光地に見劣りし、一方で、真に観光地の魅力向上に寄与するような観光地の改善にうまく投資ができていない。  本研究は、筆者らが先行研究において提案した「観光地の魅力向上に寄与する屋外公共空間の6つのパターンの試案」をベースに、追加の事例分析等を通じて、観光地の魅力向上と屋外公共空間の関係について新たに分析と考察を行い、「6のパターン」の観光地の診断方法としての有効性について検討を行ったものである。

本研究とこれに続く成果により、今後観光地の効果的な魅力改善が全国で進められるよう、貢献できることを期待している。

[論  文]

沿道の屋外広告物が景観へ与える影響と広告効果との関係に関する被験者実験

田宮 敬士(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

土木学会 第12回景観・デザイン研究発表会  2016.12

●概要

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抄録 沿道の屋外広告物は、景観への影響が大きく、国交省の調査結果では、「残したくない景観」として上位に挙げられている。こうした背景から全国各地の自治体で屋外広告物条例等が定められているが、十分な景観向上効果を発揮していない状況も散見される。その原因として、条例による規制の限界等が挙げられる。本研究の目的は、周辺景観を阻害し地域の魅力を低下させる屋外広告物は広告効果が低いことを示し、それにより広告事業者の自主的な取組みによる周辺景観の改善を促し、地域の魅力向上と行政支援に貢献するものである。

本報告は、代表的な景域に分類した写真等を基に、条件を変えた屋外広告物を掲示したサンプル資料を用いて被験者実験を行い、屋外広告物が周辺景観に与える影響や地域イメージの低下と屋外広告物への印象との関係について取りまとめたものである。

[論  文]

観光地の屋外公共空間の魅力に寄与する”パターン”の試案を用いた観光地評価の試行と有効性の検証

松田 泰明(地域景観ユニット)/笠間 聡(地域景観ユニット)

土木学会 第12回景観・デザイン研究発表会  2016.12

●概要

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観光振興や観光地としての魅力向上、特に近年課題となっている滞在型観光の促進や観光地における滞在時間の向上を考える上で、景観・空間の質や機能は重要である。しかしこの点で、日本の観光地は海外の観光地に見劣りしている事例が多い。

本研究は、観光地の屋外公共空間を対象に、観光地の魅力に寄与する要素や要因を明らかにし、観光地の効果的な魅力向上手法について知見を得ることを目的としている。筆者らはこれまでに、評価の低い国内のいくつかの温泉街型観光地の現状調査を行い、それらの観光地の共通点から、魅的な滞在型観光地に求められる屋外公共空間の要件について、6つのパターン(仮説)の整理を行っている。

本報告ではこの6つのパターンについて、温泉地以外の観光地に適用を試行することにより、これらのパターンの有効性の検証と新たなパターンの提案を試みる。

[論  文]

景観まちづくりにおける無電柱化の事業効果に関する事例分析

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/蒲澤 英範(地域景観ユニット)/吉田 智(地域景観ユニット)

土木学会 第12回景観・デザイン研究発表会  2016.12

●概要

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これまで、景観を生かした観光や地域振興などのまちづくりを目的として、無電柱化事業が多く実施されてきた。昨今、無電柱化推進の機運が高まる中、これまでの事例をレビューし、景観まちづくりにおける無電柱化の景観向上効果やまちづくりへの波及効果を整理することは、今後の無電柱化事業の路線や手法を計画・検討するうえで有意義な知見と考える。

本研究では、景観行政団体をはじめ、伝建地区や歴史まちづくり法認定都市、NPO法人「日本で最も美しい村」連合の加盟自治体などの市街地や農村自然域を対象として、景観まちづくりを主たる目的とした国内の無電柱化事業50事例を抽出・整理した。また、それらの対象範囲や事業目的に着目して、“特定シーンの景観”、“ルート全体のシークエンス景観”、“エリア全体の景観”等の景観向上効果やまちづくりへの波及効果について考察した。

[論  文]

寒冷地における道路緑化を考慮した街路樹のマネジメント技術に関する研究

蒲澤 英範(地域景観ユニット)

第14回環境研究シンポジウム  2016.11

●概要

景観形成や沿道環境の保全に街路樹は大きな役割を担っており、近年は都市戦略を考える際や快適な街並みの創出にもその必要性が増しています。また道路整備が盛んに行われた時代から約40年が経過し、当時植えられた街路樹は大きく成長しています。それに加え、老木化が進行している街路樹も少なくありません。 一方,近年の維持管理コストの大幅な削減から、街路樹の過度なせん定により樹木の樹勢や健全度が低下し、枝葉が広がりやすい状況です。

しかしながら早生な樹種を生長の遅い樹種への転換も行われていないため、景観向上機能などの道路緑化機能が損なわれている例も見受けられます。 そこで、安全で良好な道路空間の創出を目指し、街路樹の整備、管理、更新を効率的で効果的に行うためのマネジメント手法を提案します。

[論  文]

「道の駅」計画・設計の現状と課題について

吉田 智(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/笠間 聡(地域景観ユニット)

第54回土木計画学研究発表会(秋大会)  2016.11

●概要

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「道の駅」は、道路利用者の沿道休憩施設としてだけでなく、観光や地域の振興にとっても重要な施設となっている。他方、「道の駅」は地域性や独自性が強く、施設全体の設計自由度が高いことに加え、計画や設計を支援する技術資料が存在しないこともあり、各自治体などの担当者は「道の駅」の計画や設計に苦慮し、休憩施設としての機能や魅力が不十分であったり、多様化するニーズに対応できていない事例も多くみられる。そこで、本研究では多様化する「道の駅」のニーズや機能に対応した、適切かつ一定水準の計画・設計技術の提供を目的として研究を行っている。

本報告では、「道の駅」の現地調査や関係者に対してヒアリングやアンケート調査を行い、これらから「道の駅」の計画・設計上の現状と課題について整理した。

[論  文]

形容詞の組合せが評価結果に及ぼす影響
〜SD法を用いた景観評価技術のパッケージ化に向けて〜

田宮 敬士(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(国土技術政策総合研究所)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

第54回土木計画学研究発表会(秋大会)  2016.11

●概要

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国土交通省所管公共事業では、すべての事業において景観検討の実施が原則化されているが、現場レベルで採用できる景観評価の手法が示されておらず、その確立が求められている。本研究では、客観的かつ定量的な評価手法として古くから用いられ、空間評価に一定の有効性が確認されているSD法(Semantic Differential法:意味微分法)に着目し、その調査設計から分析までをパッケージ化するための検討の一環として、形容詞の組合せが評価結果に及ぼす影響を分析した。その結果、評価対象の特性やコンセプトに応じた形容詞の組合せにおける留意点が明らかになった。

[論  文]

被験者数が景観評価結果に及ぼす影響
〜SD法を用いた景観評価技術のパッケージ化に向けて〜

佐藤 昌哉(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(国土技術政策総合研究所)/松田 泰明(地域景観ユニット)/田宮 敬士(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)

第54回土木計画学研究発表会(秋大会)  2016.11

●概要

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国土交通省では平成19年以降、すべての事業において景観検討の実施が原則化されている。また近年、地域振興や地域活性化のため、景観を活用したまちづくりの必要性が高まっているが、現場レベルで採用できる簡易な景観評価の手法がないことから、これに対する技術支援が求められている。このため、筆者らは景観分野で客観的かつ定量的な評価手法として用いられているSD法(Semantic Differential法)について、その調査設計から分析までをパッケージ化しマニュアルとして提示することを目的とした研究を進めている。本報告では、SD法を用いた景観評価において、全体の評価傾向を説明しうる被験者の最低必要数を検証することを目的として、被験者実験を行った結果について報告する。

[論  文]

観光地の魅力向上に寄与する屋外公共空間のあり方に関する研究について

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

平成28年度 日本都市計画学会北海道支部研究発表会  2016.10

●概要

全国で評価の高い温泉街型観光地から6つを選び(黒川、由布院、有馬、城崎、加賀山中、野沢)、現地調査やヒアリング調査の結果から、その屋外公共空間の共通点の抽出を行ったところ、「6のパターン」が見つかった。  本研究はこれらの「6のパターン」を用いて具体のいくつかの観光地の評価を試行し、各観光地における「6のパターン」との適合状況や、それらと観光地の魅力評価との関係について分析を行ったものである。

結果からは、前述の評価の高い6温泉地の中でも野沢については「6のパターン」への適合点数が低いこと、道内の温泉街型観光地はおしなべてパターンへの適合点数が低いこと、それが観光地における再来訪意欲と正の相関を示すこと、温泉街に限らず小布施や小樽などの一般の観光地でも「6のパターン」への適合が観光地の高評価につながっている可能性があること、などが確認できた。

[論  文]

「道の駅」の地域振興効果と経営状況の関係に関する一考察

松田 泰明(地域景観ユニット)/吉田 智(地域景観ユニット)

平成28年度 日本都市計画学会北海道支部研究発表会  2016.10

●概要

「道の駅」は、今や沿道の快適な休憩施設としてだけでなく、重要な地域振興施設となっている。そのため多くの自治体では、「道の駅」の設置目的に地域振興効果を謳っている。この「道の駅」による地域振興効果を少しでも高めるために、効果の発現に経営状況がどのように影響するかを把握することは重要である。

そこで北海道内の「道の駅」を対象に、入り込み数や地場産品の売り上げなどの経営状況と地域振興効果の実感度との関係性についてアンケート調査を行ったのでこれらの結果について報告する。

[論  文]

SD法による景観評価において評価サンプルの作成方法が評価に及ぼす影響

田宮 敬士(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(国土技術政策総合研究所)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

平成28年度日本都市計画学会北海道支部研究発表会  2016.10

●概要

国土交通省所管事業では、すべての事業において景観検討の実施が原則化されているが、現場レベルで採用できる景観評価の手法が示されておらず、その技術支援が必要になっている。そこで寒地土木研究所では、客観的かつ定量的な評価手法として古くから用いられ、空間評価に一定の有効性が確認されているSD法(Semantic Differential法)に着目し、評価の対象・目的に応じて調査・設計から分析、結果の活用方法までをパッケージ化し、マニュアルとして提示するための研究を進めている。

このパッケージ化にあたっては、以下の項目の検討を行い、標準的な方法や実施上の留意点を整理する必要がある。@最適な評価サンプルの作成・提示方法、A評価結果の信頼性確保のために必要な被験者数、B適切な形容詞対の選定方法、C具体的な分析方法とその結果の解釈、D評価結果の計画・設計への反映方法。本研究では、このうち@を対象とし、評価サンプルの作成方法の違いが評価結果に及ぼす影響を印象評価実験により分析した。

[論  文]

道路施設の色彩に関する現状と課題について

吉田 智(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

第71回 土木学会全国大会 年次学術講演会  2016.9

●概要

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土木施設における色彩の影響は大きく、不適切な色彩の採用は、景観へのダメージのみならず施設の機能低下をもたらす。しかし、土木施設の色彩設計に関しては、一般にその具体的な方法を示した技術的指針がないため、現場技術者は色彩選定に苦慮している。そこで、現場での色彩設計を支援するため、特に積雪寒冷地、高緯度地域において、道路施設の機能と景観の向上に寄与する効果的な色彩設計方法の提案を目的とした研究を進めている。

本論文では、そのうち、積雪寒冷地における道路施設の色彩の現状と課題を、現地調査及び画像解析により分析した結果を報告する。

[論  文]

電線電柱類の景観対策手法と景観向上効果について
―農村自然域を対象として―

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(国土技術政策総合研究所)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第71回 土木学会全国大会 年次学術講演会  2016.9

●概要

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近年、電線電柱が景観に与える影響を改善するべきとの世論の高まりをうけ、電線類地中化を低コストで進める手法なども検討されている。  電線電柱類が沿道の景観に与える影響は大きく、特に道路背景に美しい農村・自然景観を有する北海道では、その魅力を損なっている事例が少なくない。

 著者らは、土地制約が比較的少ない農村自然域において、「片寄せ(反対側への移設)」「セットバック(道路から離して設置)」「通信線のみ地中化」など、電線類地中化も含む、実現性が高く景観の底上げに寄与する手法についても提案してきた。

本研究では、北海道の農村・自然域を対象として、電線電柱類の評価項目を検討した上で、印象評価実験を実施し、@農村自然域と市街地等における景観向上効果の違いについてSD法による比較分析を行うと共に、A農村自然域における各景観向上策の有効性についてマグニチュード推定法により考察した。

[論  文]

暴風雪災害における避難施設としての「道の駅」と災害時のニーズについて

松田 泰明(地域景観ユニット)/吉田 智(地域景観ユニット)/高田 尚人(寒地土木研究所)

第71回 土木学会全国大会 年次学術講演会  2016.9

●概要

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2004 年新潟県中越地震にて、「道の駅」が避難場所や災害復旧、情報拠点として活用された。この経験から国土交通省では、休憩・情報提供・地域連携の3つの機能に加え、一部の「道の駅」について2007 年より防災拠点化を進めている。

また、多くが防災拠点化されていない中で、2011 年3 月の東日本大震災をはじめ、台風や暴風雪災害において避難施設として活用されるなど、避難者支援や復旧支援に大きく貢献した。  このため、「社会資本整備重点計画(2012.8.31 閣議決定)」や「国土強靱化政策大綱(2013.12)」においても、「道の駅の防災拠点化」が示されている。

本報告では、2013 年3 月の北海道オホーツク地域暴風雪災(死亡者9 名)における「道の駅」の避難者支援の状況をふまえ、これまで暴風雪災害に遭遇した道路利用者などにアンケート調査を実施し、「道の駅」の防災機能や災害時のニーズについて考察した。

[論  文]

積雪寒冷地における道路施設の色彩に関する現状と課題

小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/吉田 智(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

日本色彩学会第47回全国大会  2016.6

●概要

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土木施設には、期待される機能の観点から望ましい色彩が存在すると考えられるが、施設単体の機能発揮だけではなく、整備する空間全体の景観にも配慮する必要がある。しかし、土木施設の色彩設計に関しては、一般に現場技術者が参照できる技術的指針がないため、不適切な色彩の採用による景観へのダメージだけでなく、施設の機能低下に繋がっている事例も少なくない。景観ガイドライン等における色彩の記述も限定的であり、さらに積雪寒冷地といった条件は考慮されていない。

そこで、施設の機能発揮と景観向上に貢献する効果的な色彩設計方法の検討に向けて、まず積雪寒冷地における環境色の変化と道路施設の色彩の関係を分析した。北海道の沿道特性の異なる5路線において、夏、秋(紅葉・黄葉期、落葉期)および冬に撮影した道路景観写真から15×10分割のモザイク画像を作成し、各モザイクの色相・明度・彩度を計測した後、ムーン&スペンサーの色彩調和論をもとに積雪寒冷地における道路施設の色彩の現状と課題を考察した。

その結果、環境色の季節変化が著しい積雪寒冷地においては、標準的に用いられているダークブラウンは環境色に対し調和的でない可能性が確認された。

[論  文]

温泉街型観光地の屋外公共空間の魅力に関する試行的な調査および分析

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第53回土木計画学研究発表会  2016.5

●概要

観光振興や、観光地としての魅力向上、特に近年課題となっている滞在型観光の促進や観光地における滞在時間の向上を考える上で、景観や空間の質や機能は重要である。しかしこの点で、日本の観光地は海外の観光地に大きく見劣りしているのみならず、実行されている改善の取組みの面でも効果的なものとなっていない事例が多くみられる。  そこで、滞在型観光を念頭に、魅力的な観光地の条件を外部公共空間の面から明らかにすることで、外部公共空間の効果的な改善と、観光地の魅力向上とに貢献していくことを考え、これに関する研究に取り組みはじめたところである。

本発表では、この目的のため行なった、国内のいくつかの温泉街型観光地とその屋外公共空間の現状に関する試行的な調査の結果と、これに基づく分析や考察の結果について報告を行う。

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【平成27年度】

[論  文]

現場で採用できる景観評価技術の提案について
−評価サンプルの作成方法が評価結果に及ぼす影響−

小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第59回(平成27年度)北海道開発技術研究発表会  2016.2

●概要

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国土交通省所管公共事業では、すべての事業において景観検討の実施が原則化されているが、現場レベルで採用できる景観評価の手法が示されておらず、その確立が求められている。そこで、客観的な評価手法の1つであるSD法に着目し、その調査設計から分析までをパッケージ化するための検討を行っている。その一環として、紙媒体を用いた評価方法における評価サンプルの作成方法の違いが評価結果に及ぼす影響について報告する。

[論  文]

被験者評価に基づく歩行空間の魅力向上手法に関する分析と提案

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第59回(平成27年度)北海道開発技術研究発表会  2016.2

●概要

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街路や広場などの歩行空間の魅力向上は地域に大きく期待されている一方、効果的でない整備もある。そこで、実在の歩行空間の写真等を用いたSD法に基づく被験者実験から、「歩行空間の印象」と「歩行空間の魅力」との関係に関する分析を行い、魅力的な歩行空間の要件について考察を行った。この知見が歩行空間の設計・整備に際し参照されることで、その効果的な魅力向上に寄与できると考えられる。これらについて報告を行う。

[論  文]

電線類地中化における寒冷地での浅層埋設手法に関する技術開発

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/蒲澤 英範(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第59回(平成27年度)北海道開発技術研究発表会  2016.2

●概要

 PDFファイル

電線類地中化の推進に向け、昨年度国交省が設置した「無電柱化低コスト手法技術検討委員会」において、整備コスト削減に寄与する埋設基準の浅層化が議論されている。一方、寒冷地の埋設基準では、地盤の凍結深以上の土被りが必要とされており、浅層化に向けた凍結や凍上に対する技術的検討が求められている。本研究では、寒冷地における埋設基準浅層化に向けた技術的課題や必要な技術開発について、国内外の調査結果から考察する。

[論  文]

道路施設の機能と色彩に関する現状と課題について

吉田 智(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

第59回(平成27年度)北海道開発技術研究発表会  2016.2

●概要

 PDFファイル

土木施設における色彩の影響は大きく、不適切な色彩の採用は、景観へのダメージのみならず施設の機能低下をもたらす。しかし、土木施設の色彩設計に関しては、一般にその具体的な方法を示した技術的指針がないため、施設の機能と景観に寄与する効果的な色彩設計の方法を提案する必要がある。そこで、道路施設を対象として、積雪寒冷地における環境色の季節変化を踏まえた色彩の現状と課題を、現地調査及び画像解析により分析した。

[論  文]

街路樹の景観機能に資する樹形管理の考え方と効果について
−北海道の道路緑化指針(案)の改訂に向けて−

蒲澤 英範(地域景観ユニット)/ 小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第59回(平成27年度)北海道開発技術研究発表会  2016.2

●概要

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良好な沿道景観の形成や環境保全に街路樹は大きな役割を担っている。しかし近年、台風等の自然災害による倒木の予防や落ち葉等が原因の沿道住民からの苦情により、過剰な剪定がなされている。その結果樹勢の低下や沿道の景観機能低下がみられる。そこで街路樹の樹勢や景観機能を維持する方法として、樹形管理が有効である事がわかった。また分かりやすい管理方法として目標樹形の設定の考え方とその効果について考察を行った。

[論  文]

路側式道路案内標識の活用に向けた報告

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/蒲澤 英範(地域景観ユニット)

第59回(平成27年度)北海道開発技術研究発表会  2016.2

●概要

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標識令における案内標識の設置方法(型式)の一つに、路側式が示されている。路側式は片持式と比較して「景観に与える影響が小さい」、「経済性に優れる」などのメリットがあり、それらを踏まえると、近年の採用事例は増えつつあるが、さらなる活用の余地があると考えられる。そこで本報告では、今後の路側式の活用に向けて、その設置が有効となる現地条件や、設置検討時に考慮すべき事項について、とりまとめを行った。

[論  文]

景観と調和する積雪路に有効なシェブロンマーカーの配置と配色について

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/宗廣 一徳(寒地交通チーム) /田 哲哉(寒地交通チーム)

ゆきみらい2016  2016.2

●概要

 PDFファイル

本報告では、シェブロンマーカーの景観性と機能性が調和する配置や配色に関して、現地実験やWEBアンケートを通じた考察を行った。

[論  文]

社会インフラツアーにおける土木遺産の活用とその効果に関する研究
−平成27年度土木遺産ツアー報告−

原口 征人((一社)北海道開発技術センター)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/今 尚之(北海道教育大学教育学部札幌校)

土木学会北海道支部 平成27年度年次技術研究発表会  2016.1

●概要

 PDFファイル

土木学会北海道支部では、選奨土木遺産委員会の活動として土木遺産ツアーを実施している。平成20年から年に1、2回、バスツアーにて、道央圏を主な実施場所にしている。本稿では、土木遺産ツアーの実施経験・知見を考察していき、土木施設を巡るツアーにより一般市民参加者の意識変容について明らかにし、土木の広報活動や教育活動がどのような意味を土木界にもたらすのかを考察する。

[論  文]

河川敷地内の樹林への枝打ち等による景観評価の変動

柏谷 和久(水環境保全チーム)/藤浪 武史(研究連携推進監)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)

土木学会北海道支部 年次講演会  2016.1

●概要

(準備中)

[論  文]

SD法を用いた景観評価における評価サンプルの作成方法が評価結果に及ぼす影響

小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第11回景観・デザイン研究発表会  2015.12  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

国土交通省所管公共事業では、すべての事業において景観検討の実施が原則化されているが、現場レベルで採用できる景観評価の手法が示されておらず、その確立が求められている。

そこで本研究では、客観的かつ定量的な評価手法として古くから用いられ、空間評価に一定の有効性が確認されているSD法(Semantic Differential法:意味微分法)に着目し、その調査設計から分析までをパッケージ化するための検討の一環として、評価サンプルの作成方法の違いが評価結果に及ぼす影響を分析した。

その結果、最も汎用性の高い紙媒体を用いた評価方法について、評価サンプル作成における画像の大きさ、画角、空間の利活用状況の留意点が明らかになった。

[論  文]

道路施設の色彩規定に関する基準類の現状と課題

吉田 智(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/
松田 泰明(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

第11回景観・デザイン研究発表会  2015.12  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

景観デザインにおいて、色彩はさまざまな効果や影響を及ぼす重要な要素の一つである。本来、土木施設にはその役割や期待される機能の観点から望ましい色彩が存在するが、施設単体の機能発揮だけではなく、整備する空間全体としての機能の最適化にも配慮する必要がある。

しかし、土木施設の色彩設計に関しては、一般にその具体的な方法を示した技術的な指針等は見当たらず、景観ガイドライン等にも記述は限定的である。そのため、不適切な色彩の採用による景観へのダメージだけでなく、施設の機能低下に繋がっている事例も少なくない。

そこで、筆者らは、道路施設を対象として、特に積雪寒冷地、高緯度地域において、機能と景観の向上に寄与する効果的な色彩設計方法を提案し、現場技術者が参照可能な技術資料として提供するための研究を進めている。本発表では、国内外で運用されている基準類における、色彩に関する規定や考え方の現状と課題について報告する。

[論  文]

道路付属施設の機能性と道路景観の相乗的な向上に関する考察

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/
田 哲哉(寒地交通チーム)/ 宗廣 一徳(寒地交通チーム)

第11回景観・デザイン研究発表会  2015.12  (地域景観ユニット)

●概要

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魅力的な景観が観光などを通じて地域振興に貢献しているなか、道路整備においても景観に配慮した対応が求められている。一方、道路空間には案内誘導や注意喚起など、道路利用者のニーズに応じた様々な機能が必要とされ、一般的に道路付属施設類の設置によって補われているが、それらは道路からの眺め(道路内部景観)に自然と入り込み、沿道に広がる素晴らしい景観の質を低下させることも少なくない。しかしながら道路景観の評価は、「道路付属施設から視覚的に感じる機能性」にも影響を受けていると考えられる。

そこで本発表では現道における実験を通じて、道路空間で発現される道路付属施設類の「機能性向上」に焦点をあて、よりわかりやすく、より走りやすい道路空間は景観の向上に資することを表現した。

[論  文]

サンプルの作成方法が評価結果に及ぼす影響
〜SD法を用いた景観評価技術のパッケージ化に向けて〜

小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第52回土木計画学秋大会  2015.11  (地域景観ユニット)

●概要

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国土交通省所管公共事業では、すべての事業において景観検討の実施が原則化されているが、現場レベルで採用できる景観評価の手法が示されておらず、その確立が求められている。

本研究では、客観的かつ定量的な評価手法として古くから用いられ、空間評価に一定の有効性が確認されているSD法(Semantic Differential法:意味微分法)に着目し、その調査設計から分析までをパッケージ化するための検討の一環として、評価サンプルの作成方法の違いが評価結果に及ぼす影響を分析した。 その結果、最も汎用性の高い紙媒体を用いた評価方法について、評価サンプル作成における画像の大きさ、画角、空間の利活用状況の留意点が明らかになった。

[論  文]

海外における無電柱化のためのケーブル埋設機械に関する基礎調査結果

田所 登(寒地機械技術チーム)/大槻 敏行(寒地機械技術チーム)/
山口 和哉(寒地機械技術チーム)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/
松田 泰明(地域景観ユニット)/蒲澤 英範(地域景観ユニット)

土木建設技術発表会2015  2015.11  (地域景観ユニット)

●概要

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防災・景観・観光の観点から電線電柱類の対策が求められている中、日本においてはこれまで主に市街地の幹線道路や観光地の歴史的町並みなどを対象とした無電柱化(主に電線地中化)が進められてきた。国土交通省においては「無電柱化低コスト手法技術検討委員会」(H26.9発足)において低コスト化につながる埋設方法の浅層化や直接埋設などの手法が検討されている。

日本国内において先進諸外国並の無電柱化率を達成するためには、高額な整備コストの大幅な削減や施工性の向上を図る必要があり「積雪寒冷地における浅層埋設技術」および「郊外部における専用の施工機械を用いた施工技術」についての検討が重要である。

そこで、寒地土木研究所では、凍上地域での非市街地における効率の良い掘削やケーブル埋設の方法を確立すべく、施工機械に求められる性能を把握して、効率的に電線の埋設できる専用機械の仕様を検討する予定である。 そのための事例収集として、海外で使用されているケーブル埋設用掘削機械の基礎調査を行った。

その結果、掘削+ケーブル直接埋設+埋め戻しの一連作業を行う専用機械や、バックホウやトラクタショベルのアタッチメントとして掘削のみを行う機械などが使用されていることがわかった。  本稿ではこれら機械の特徴や国内への適応の可能性について概要を報告する。

[論  文]

景観形成等の取組みの効果・発現の考え方とその評価手法に関する提案

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

平成27年度日本都市計画学会北海道支部研究発表会  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

事業の「効果」を適切に評価することへのニーズは高い。

本発表では、景観の効果に関する筆者らの過去数年の研究成果をもとに、景観の効果の発現プロセスモデルと、それをもとにした景観の効果とその評価手法について提案を行う。

[論  文]

走行実験からみた田園地域における道路のシークエンス景観の評価について

松田 泰明(地域景観ユニット)/兵庫 利勇(地域景観ユニット)/二ノ宮 清志(地域景観ユニット)

平成27年度日本都市計画学会北海道支部研究発表会  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

魅力的な沿道景観は重要な観光資源の一つである。そこで道路の計画や設計において、この地域資源である美しい沿道景観を上手く生かしていくことが重要となる。その際、道路利用者が安全快適に走行できるよう、必要な道路機能を確保しながら良好な道路景観にも資する道路空間づくりが求められる。

本研究では道路インフラが生み出す効果の一つとして道路景観に着目し、道路機能と景観が両立した効果的で効率的な道路景観の向上手法の提案を目指している。 本報告では、このうち道路(沿道)景観の評価手法の提案を目的に行った道路走行中のシークエンス景観の評価実験をもとに、被験者に共通する景観の評価やその評価に影響を与えている要因や要素について考察する。

[論  文]

農村・自然域の電線電柱類が景観に与える影響の評価分析手法について

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)

平成27年度日本都市計画学会北海道支部研究発表会  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

電線電柱類が沿道の景観に与える影響に与える影響は、道路背景に美しい景観を有する北海道では特に大きく、地域の魅力を損なっている事例が少なくない。特に近年では、「電線電柱類の増加」「道路占用の増加」など、電線電柱類が景観に与える影響が増加している。

一方、現場では、電線電柱が景観に与える影響をどのように捉え、適切な対策手法をとるかが求められるが、その際、様々な対策手法が、どの程度効果をあげられるのか、場所によってどの程度効果が異なるのかは把握されていない。

本研究では、北海道の農村・自然域を対象とした、電線電柱類の景観阻害を低減する景観向上策の評価手法を整理・提案するため、室内・現地において実施できるSD法などを活用した評価実験により景観向上策の有効性を分析するとともに、画像による評価手法の考察をおこなった。

[論  文]

無電柱化のためのケーブル埋設機械について

田所 登(寒地機械技術チーム)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/山口 和哉(寒地機械技術チーム)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

防災・景観・観光の観点から電線電柱類の対策が求められている中、日本においてはこれまで主に市街地の幹線道路や観光地の歴史的町並みなどを対象とした無電柱化(主に電線地中化)が進められてきた。日本国内において先進諸外国並の無電柱化率を達成するためには、高額な整備コストの大幅な削減や施工性の向上を図る必要があり「積雪寒冷地における浅層埋設技術」および「郊外部における専用の施工機械を用いた施工技術」についての検討が重要である。事例収集として、海外で使用されているケーブル埋設用掘削機械の基礎調査を行った。

本稿ではこれら機械の特徴や国内への適応の可能性について概要を報告する。

[論  文]

事例からみた災害時に求められる「道の駅」へのニーズについて

吉田 智(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/高田 尚人(寒地技術推進室道北支所)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

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「道の駅」は沿道の快適な休憩施設として整備されているため、自治体などの防災施設への位置付けがされていなかったり、指定管理制度の委託契約にも災害対応が規程されていない場合も多かった。そのため、災害を経験していない「道の駅」の中には、災害時のニーズや役割、対応の仕方などについて十分に理解していないことを調査で把握している。

本報告では、「道の駅」の関係者が災害時にどの様な対応が必要かについての理解と防災機能向上を目的に、「道の駅」へ避難した経験がある方々が、災害時に何を求めて「道の駅」に避難したかについて調査を行った。これらを踏まえ、災害時に求められる「道の駅」のニーズについて考察する。

[論  文]

走行実験による視覚的な評価からみた道路付属施設の適切な配置に関する考察

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/宗廣 一徳(寒地交通チーム)/田 哲哉(寒地交通チーム)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

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「シーニックバイウェイ北海道」や「日本風景街道」のような地域振興施策にみられるように、優れた道路景観は重要な観光資源であり、快適な走行環境の創出が必要となっている。 一方、道路空間には案内誘導や注意喚起などの様々な機能が求められ、道路付属施設類の整備により補われている。

しかし、これらの施設類は個々の基準やガイドラインなどに基づき設計・整備され、施設相互の関係性はあまり考慮されていないため、新たなニーズの発生と共に増加することはあれど、削減されることはまれである。また、設置基準等のない補助標識の中には、明らかに過剰な設置がされている例や、機能の発現度が不明瞭と考えられる例もある。

その結果、施設類が景観を損ねる要因となるばかりでなく、施設同士の重複・煩雑により分かりづらい・走行しづらいなど、走行環境の低下をもたらす可能性もある。

本報告は、研究テーマである景観と機能が調和する道路付属施設の配置1)に向けて、走行実験による視覚的な印象から、道路空間における評価が道路付属施設類の数や大きさ、統一感ある配置などと相関性が高いことを明らかにした。

[論  文]

景観形成の取組みの効果に関する評価手法について

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

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美しい国づくり政策大綱の発表から10年、この間、景観検討の原則化を打ち出した「国土交通省所管公共事業における景観検討の基本方針」など、景観関連の施策は拡充が進んだ。

しかしながら、景観形成の取組みの効果に関する考え方や評価手法は十分に確立されておらず、公共投資削減等の逆境もある中、これが景観に関する取組みの推進・普及あるいは合意形成に際しての課題のひとつとなっている。

本報告では、筆者らが進めてきた景観形成の取組みが地域にもたらす効果の範囲やその評価手法に関する研究から、その成果として得た「景観の効果の発現プロセスモデル」と、これに基づいた取組みや事業の効果の評価手法の考え方について報告する。

[論  文]

街路樹の景観機能からみた樹形管理の有効性について

蒲澤 英範(地域景観ユニット)/上田 真代(北海道開発局)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

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道路空間において街路樹は、道路景観機能の向上をはじめ、歩車分離による交通安全機能、季節感、心理的やすらぎなど、良好な沿道環境の維持に寄与している。しかし、街路樹に期待される機能を低下させるような管理をしている事例もみられる。

例えば、本来、電線管理者等が鞘管を設置すれば剪定の必要がない街路樹が、架空線を避けて過度に剪定している事例や、剪定を要しない樹種であるナナカマドなどが、通行や標識等の視認性の阻害となっていないにもかかわらず剪定されている事例もある。こうした不適切な剪定は、景観機能の喪失だけでなく、樹勢の衰退や枯死を招く原因ともなる。

そこで、街路景観機能を維持しつつ、適切な剪定による管理方法の検討を目的に、街路樹の管理状態と景観機能の評価に関する印象評価実験を実施したので、その結果と考察を述べる。

[論  文]

寒冷地での電力・通信線の浅層埋設に関する課題と必要な技術開発について

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/蒲澤 英範(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

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国土交通省「無電柱化低コスト手法技術検討委員会(H26.9〜)」において、地中化の施工費用縮減に向けた浅層埋設手法や直接埋設手法の技術的検討が進められている。今後、無電柱化推進法案の制定を経て基準が見直されていくものと考えられる。一方で、北海道のような寒冷地では、凍結や凍上による電力・通信線の管路・ケーブル・道路機能の障害を防ぐ観点から凍結深さより深い位置への埋設が一般的であり、施工費が高くなる一因となっている。このことから、今後凍結深より浅い位置へ埋設する際の課題把握や技術開発が必要といえる。

そこで本研究では、国内外の埋設基準等の収集、国内の事業者等へのヒアリングに基づき、我が国の寒冷地で浅層埋設を行う際の配置場所・深さ・幅・材料等の技術的課題や必要な技術開発を整理した。

[論  文]

「道の駅」の経営状況からみた地域振興への貢献について

松田 泰明(地域景観ユニット)/吉田 智(地域景観ユニット)/柴田 哲史(北海道開発局)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

「道の駅」は、沿道の快適な休憩施設としてだけでなく、観光貢献など地域の重要な振興施設となっている。特に北海道では二次交通の脆弱性に加え、観光資源がカントリーサイドに点在することから、道民はもとより国内外からのドライブ観光需要が大きく、道の駅が果たす役割は他の地域よりも大きい。そこで、これまで屋内外の休憩空間の快適性が滞在時間と売上に大きく影響することや、防災機能の向上にあたっても平時の基本機能の充実や空間への負の影響への配慮が重要であることなどを報告してきた。

今回の報告では、農水産物などの「産直品」やそれ以外の「地場産品」に着目し、物販を中心とした経営状況からみた地域振興への貢献について、北海道の「道の駅」を対象に調査を行った結果を基に考察した。

[論  文]

公共事業における効率的な景観検討のための景観評価技術について

小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第31回日本道路会議  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

国土交通省の「国土交通省所管公共事業における景観検討の基本方針 (案)」に基づく、すべての事業を対象とした景観検討実施の原則化や、地域における景観まちづくりへの取り組みの活発化を背景として、事業にあたっての景観の検討・予測・評価の必要性が高まっている。しかし、現場で景観検討に対応できる人材は限られており、専門家を交えた委員会レベルの検討ではない一般的な水準の事業においては、景観検討の実施が未だ困難な状況にある。そのため、現場レベルで採用できる簡易な景観評価技術を確立することにより、景観配慮や景観検討の普及を図っていく必要がある。

そこで、景観分野でも客観的かつ定量的な評価手法として古くから用いられ、空間評価に対する一定の有効性が確認されているSD法(Semantic Differential法)に着目し、現場で採用可能な技術として調査設計から分析までをパッケージ化しマニュアルとして提示するために、解決すべき課題を整理しパッケージ化に向けた調査を開始したので、現在取り組んでいる検討項目とこれまでに得られた知見について報告する。

[論  文]

北海道における道路付属物の最適配置に関する実道実験

宗廣 一徳(寒地交通チーム)/田 哲哉(寒地交通チーム)/二ノ宮 清志(地域景観ユニット)

交通工学  2015.10  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

「美しい国づくり政策大綱」の策定や「景観法」の公布を受け,景観に配慮した道路整備が求められている。しかし,近年,地方部の道路では,視認性の高い視線誘導施設や道路標識が乱立し過剰配置となる事例や,景観性を阻害する要因となる事例も散見されている。

本研究は,北海道郊外部の実道を対象とし,被験者20名の参加により,道路付属物の配置と沿道景観との調和性に関する実験を行った。実験は,実走行実験及びフォトモンタージュを用いた室内実験の2種類を行った。対象とした道路付属物は,区画線,視線誘導標,警戒標識,シェブロン,固定式視線誘導柱,案内標識等とした。実験ケースは,夏期・冬期の昼間及び夜間の4ケースとした。実験の結果,景観との調和性も考慮し,道路付属物配置は最小化することが望ましいことが示された。

[論  文]

河川空間の樹林等の維持管理における景観評価手法の活用

柏谷 和久(水環境保全チーム)/藤浪 武史(研究連携推進監)/ 岩田 圭佑(地域景観ユニット)

土木学会 第70回年次学術講演会  2015.9  (地域景観ユニット)

●概要

(準備中)

[報  文]

沿道景観を考慮したカーブ区間の案内誘導に関する標識配置実験

田 哲哉(寒地交通チーム)/宗廣 一徳(寒地交通チーム)/二ノ宮 清志(地域景観ユニット)

第51回土木計画学研究発表会  2015.6  (地域景観ユニット)

●概要

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日本風景街道やシーニックバイウェイ北海道の登録ルートは地域活性化や観光振興に寄与しており、快適な道路空間の整備は魅力ある地域を創生する上でも不可欠な要素である。他方、道路交通の円滑化の観点では、沿道風景に配慮しつつも標識等の道路付属物を基準に則して整備する必要がある。しかし、事故が懸念されるカーブ区間では、施設相互の関連性が考慮されずに多数の道路付属物の整備が進められ、情報過多となっている箇所も見受けられる。

本実験は、良好な沿道景観と標識等の道路付属物の適切な案内誘導機能の構築を目的として、当研究所が所有する苫小牧寒地試験道路のカーブ区間にて、道路付属物の配置変化に伴うドライバーの印象把握及び運転挙動の計測を実施した。結果、道路付属物の過度な配置数増加に伴い、情報判断量及び景観性の印象は低下した。カーブ認識地点はより遠方へ変化したが、車両の減速開始地点には大きな変化は見られなかった。

[論  文]

道路付属施設の機能評価からみた沿道景観の向上に関する考察

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/田 哲哉(寒地交通チーム)/宗廣 一徳(寒地交通チーム)

第51回 土木計画学研究発表会 (春大会)  2015.6  (地域景観ユニット)

●概要

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「シーニックバイウェイ北海道」や「日本風景街道」のような地域振興施策にみられるように、優れた道路景観は重要な観光資源である。しかし、道路空間には案内誘導や注意喚起などの様々な道路付属施設が計画・整備され、これらが景観を損ねる要因ともなっている。さらに施設同士の重複・煩雑により走行しづらい・分かりづらいなど、道路機能の低下をもたらしている例もみられる。観光に資する道路を考えたとき、景観に優れ、道路付属施設の機能も適切に発揮された、快適で安全な道路環境が求められる。

本報告は、実道における被験者走行実験から、道路空間内の評価と道路付属施設類の設置状況を比較分析し、施設類の数や大きさ等が道路空間全体の評価と相関性が高いことを明らかにした。

[論  文]

評価形容詞対を用いた印象評価実験による魅力的な歩行空間の要件に関する研究

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第51回 土木計画学研究発表会 (春大会)  2015.6  (地域景観ユニット)

●概要

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近年、地域活性化がさまざまな地域で切実な課題となり、歩行空間の魅力向上にも関心が高まっている。しかし一方で、歩行空間の整備内容と歩行空間の魅力との関係については、これまで十分に解明されておらず、魅力向上に効果的でないと考えられる歩行空間の整備も散見される。

本研究では、様々な歩行空間の実例写真や、それらを基にしたモンタージュ写真を刺激として、評価形容詞対を用いた印象評価実験を行い、歩行空間の魅力と、歩行空間の印象評価との関係について分析を行った。この結果から、歩行空間の魅力には、「自然的な」「つつまれた」「開放的な」の各印象が寄与していることを明らかにし、さらに、この歩行空間の評価構造について複数の歩行空間のタイプ別に比較検証することにより、その一般性を確認した。

[論  文]

ルーラルエリアにおける通信線の景観への影響と単独埋設の有効性について

松田 泰明(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/井上 利一(NPO法人電線のない街づくりネットワーク)

第51回 土木計画学研究発表会 (春大会)  2015.6  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

主な交通路である道路からの景観は、地域の印象に大きく影響する。しかし、我が国の沿道には多くの電線電柱類が設置され、これらが沿道景観の魅力を大きく低下させ、観光振興にも影響を与えている。さらに、近年の通信需要への対応などにより通信線が増加して新たな電柱も設置され、ますます景観悪化を招いている。特に自然域や田園地域など、沿道施設がほとんどなく開放的な沿道景観を有する地域ではその影響は大きい。しかし、無電柱化事業は極めて高額なコストなどから、市街地や伝建地区以外での事例は少ない。一方、通信線は配電線より低い位置にあり、太くより目立つが、通信線は配電線に比べて無電柱化の整備コストも大幅に安く、管理面からも整備のハードルは低い。

本稿では、景観への影響が大きく、現在増加している通信線を対象に、ルーラルエリアにおける景観への影響や、無電柱化を含めた効果的な対策手法とその有効性について考察した。

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【平成26年度】

[論  文]

景観の効果の発現モデル試案に基づく景観整備効果の発現傾向の分析と試案の検証

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

土木学会論文集D3・特集号(土木計画学研究・論文集)  2015.2  (地域景観ユニット)

●概要

近年、公共事業の効率性がより求められる中、整備効果の明示や、事業や施策の妥当性や必要性に関する明確な説明が重要になってきている。これに対応するため、景観に関する事業や施策についても、その効果に関する評価手法の確立が期待されている。

本研究は、筆者らの先行研究において提案した、景観の効果の発現プロセスに関する試案の検証およびそれら効果の発現状況の評価手法について検討を行うためのものである。全国の優れた景観形成の取組み事例について、自治体担当者を対象としたアンケート調査から、景観の効果の発現状況について調査・分析を行い、試案の妥当性について確認した。また、それら分析結果から、景観の効果の評価に適した評価指標について考察を行った。

[論  文]

街路樹の景観機能と管理状態に関する評価について

上田 真代(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)

第56回(平成26年度)北海道開発技術研究発表会  2015.2  (地域景観ユニット)

●概要

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街路樹は都市の景観形成や環境保全に寄与している。しかし近年、維持管理費の大幅な縮減により、剪定期間の長期化などから、過剰な剪定が行われ、樹勢や景観形成などの機能の低下がみられる。そこで、街路樹の景観機能と管理状態の関係について評価するため、スクリーンに投影した写真について被験者実験を行った。その結果、景観形成機能をはじめとする街路樹の機能を維持した効率的な管理が重要であることが明らかとなった。

[論  文]

地域特性を考慮した災害時の「道の駅」の役割と必要な機能について

吉田 智(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/高田 尚人(地域景観ユニット)

第56回(平成26年度)北海道開発技術研究発表会  2015.2  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

地震や暴風雪など、これまでの災害時には「防災拠点化の有無」や「施設の規模」などに関係なく、道路利用者が「道の駅」に避難している。しかし、災害対応の経験がない「道の駅」などでは、災害時の利用者行動やニーズ、必要な対応などについて理解されていない状況にある。

そこで、本報告では現地調査や関係者ヒアリング、利用者アンケートなどから、災害時における「道の駅」の役割や必要となる防災機能について考察する。

[論  文]

道路空間の評価と道路付属施設に関する関連性について

−郊外部における走行実験の結果から−

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/高田 哲哉(寒地交通チーム)

第56回(平成26年度)北海道開発技術研究発表会  2015.2  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

諸外国に比べ、我が国の道路空間には多数の道路付属施設が存在するが、それぞれの基準や目的によって設計され、新たなニーズと共に増加している例もみられる。一方、これらは相互の関係性が考慮されてなく、重複や錯綜等により機能の低下をはじめ、景観へ負の影響も大きい。このため、実験により道路空間の評価と道路付属施設との関連性について分析し、機能、コスト、景観などが調和した道路空間の構築に向けた考察を行った。

[論  文]

事例分析に基づく景観形成の取組みの効果に関する分析整理

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第56回(平成26年度)北海道開発技術研究発表会  2015.2  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

近年、公共事業における景観関連の施策の拡充が進んでいるが、景観形成に取組む意義や目的、あるいはその効果に関する理解は行政の内部において十分に進んでおらず、これが景観に関する取組みの推進・普及上の課題となっている。このため、景観に関する既往の取組み事例の収集と分析を基に、景観の性状や景観形成の目的別のタイプ分類作業を行い、景観に関する取組みの意義や目的について整理と解説を試みたので報告する。

[論  文]

無電柱化事業の課題と必要な技術開発について

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/井上 利一(NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク)

第56回(平成26年度)北海道開発技術研究発表会  2015.2  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

我が国の無電柱化率は諸外国と比べ極めて低い中、近年防災や景観、観光等の面から無電柱化に対する社会的ニーズがとみに高まっている。今後、我が国で無電柱化を進めるには、高額な整備コストの大幅な低減が必須となる。そのためには、簡易な埋設技術や専用機械を用いた効率的な施工法の導入などが必要となる。本研究では、無電柱化事業における土木技術的課題や参考となる国内外の事例調査から、必要な技術開発について考察する。

[論  文]

暴風雪災害における「道の駅」の防災機能に関する考察

吉田 智(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/高田 尚人(寒地技術推進室道北支所)

第27回 ゆきみらい研究発表会  2015.1  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

2004年新潟県中越地震、2011年の東日本大震災では、「道の駅」は避難者支援施設として貢献し、2013年、2014年に北海道で発生した暴風雪災害においても、道路利用者などの避難場所として活用された。そのため、“防災機能”が「道の駅」の新たな機能として注目され、国土交通省では2007年度より一部の「道の駅」で防災拠点化を進めている。

そこで、「道の駅」の防災機能の向上を目的に暴風雪災害で避難者支援を経験した「道の駅」関係者への現地調査やヒアリングおよび利用者アンケートを行い、災害時の受け入れや支援の状況を把握した。これらをふまえ、暴風雪災害等に貢献する「道の駅」の効果的な防災機能に関して考察した。

[論  文]

景観が地域にもたらす効果の体系に関する論考

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第10回土木学会景観・デザイン研究発表会(デザイン研究講演集 No.10)  2014.12  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

公共事業の実施や地域の魅力向上のための取組みに際しては、景観への適切な配慮や検討の実施が必要となっているが、良好な景観が地域にもたらす効果を、評価・比較しやすい形で示すための手法は確立されておらず、これが景観に関する取組みの実施や合意形成を難しいものとする一因となっている。

本研究は、筆者らが先行研究において提案した「景観の効果の発現モデル」について、当該モデルにおける効果の体系では網羅しきれていなかった景観の効果項目の抽出を行い、それらをもとに、当該モデルの拡張と再構築を行ったものである。これにより、既往の研究で指摘されている良好な景観形成がもたらす効果の項目をほぼすべてを網羅する、景観の効果の体系を提案することができた。

[論文:ポスター発表]

道路付属施設の機能評価からみた景観と交通機能の両立する最適配置に向けた一考察

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)

第10回土木学会景観・デザイン研究発表会  2014.12  (地域景観ユニット)

●概要

標識類などの道路付属施設は、道路の景観や、整備・維持管理コストに大きな影響を与えるものであるため、「最適な配置」に向けた検討が必要であり、その手段の一つとして集約や削減が考えられる。しかしながら、道路空間には道路利用者が安全かつ快適に走行する上での「機能」が求められ、各施設はその「機能を発揮するもの」として設置されているため、改良にあたっては慎重な検討が必要である。

本発表は、景観と交通機能の両立した「道路空間の最適化」へ向けて、現道における道路付属施設の有する多面的な機能を評価するための被験者走行実験を実施し、被験者が評価した道路付属施設の各機能と、景観性、安全性、認知性、走行性などの関連性について考察したものである。

[論文:ポスター発表]

無電柱化事業の課題と今後の技術開発について

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/井上 利一(NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク)

第10回土木学会景観・デザイン研究発表会  2014.12  (地域景観ユニット)

●概要

防災・景観・観光の観点から電線電柱類の対策が求められる中、我が国ではこれまで主に市街地の幹線道路や観光地の歴史的街並み、民間による住宅開発地などを対象とした無電柱化事業(主に電線地中化)が進められてきた。しかしながら、先進諸外国並の無電柱化率を目指すためには、高額な整備コストの大幅な削減や施工性の飛躍的向上を図り、市街地の非幹線道路や郊外部など、地域の実情や投入できるコストにあわせた多様な対策を進めるための技術開発や関係者間の協働、支援制度の構築が必須となる。

そこで本研究では、国内外の事例収集に基づき、我が国における無電柱化事業の課題を整理し、今後望まれる低コスト化や施工性の向上にむけた埋設・施工技術開発に関する考察を行った。

[論文:ポスター発表]

公共事業における景観検討の効率化のための景観評価技術の確立にむけて

小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)

第10回土木学会景観・デザイン研究発表会  2014.12  (地域景観ユニット)

●概要

国土交通省における「国土交通省所管公共事業における景観検討の基本方針 (案)」に基づく、すべての事業を対象とした景観検討実施の原則化や、地域における景観まちづくりへの取り組みの活発化を背景として、事業にあたっての景観の検討・予測・評価の実施が必要とされている。しかし、現場で景観検討に対応できる人材は限られ、一般的な事業での景観検討の実施は未だ困難な状況であり、景観配慮や景観検討の普及のために、現場レベルで採用できる景観評価の手法が求められている。

そこで、客観的かつ定量的な評価手法として古くから用いられ、一定の有効性が確認されているSD法(Semantic Differential法)に着目し、現場レベルで採用できる簡易な手法とし て、調査方法から分析までをパッケージ化してマニュアルとして提示するための研究を進めている。本発表では、SD法による景観評価の現状と課題、現場に適用する上で解決すべき事項について報告する。

[論文:ポスター発表]

街路樹の景観機能と管理状態に関する被験者実験について

上田 真代(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)

第10回土木学会景観・デザイン研究発表会  2014.12  (地域景観ユニット)

●概要

街路樹は都市の景観形成や環境保全に寄与している。しかし近年、維持管理費の大幅な縮減により、剪定期間が長期化されたことなどから、過剰な剪定が行われ、樹勢の低下や景観形成などの機能の低下が見られる。

そこで、街路樹の景観機能と管理状態の関係について評価するため、スクリーンに投影した写真について被験者実験を行った。高評価の写真に着目すると、緑量が多く、樹形も良好なものが多かった。また、フォトモンタージュ写真を用い、街路樹が無い状態、強剪定された状態、自然樹形に近い状態に管理された場合の比較を行うと、自然樹形に近い管理状態の場合は、他者に比べ評価が高い結果となった。これらのことから、街路樹の維持管理においては、景観形成機能をはじめとする街路樹の機能を維持した効率的な管理が重要であると考えられる。

[論文:ポスター発表]

電線電柱類が農村・自然域の景観に与える影響と効果的な対策手法について

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

日本都市計画学会北海道支部 研究発表会  2014.11  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

電線電柱類が沿道の景観に与える影響に与える影響は、道路背景に美しい景観を有する北海道では特に大きく、地域の魅力を損なっている事例が少なくない。

本研究では、北海道の郊外部、特に農村・自然域を対象として、電線電柱類の景観阻害を低減する効果的な景観向上策について検討することを目的とする。

[論文:ポスター発表]

街路樹が道路景観に与える影響に関する被験者実験

上田 真代(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/太田 広(北海道開発局)

平成26年度日本造園学会北海道支部大会 2014.10  (地域景観ユニット)

●概要

街路樹の景観機能と管理状態の関係について評価するため、スクリーンに投影した写真約80枚について、被験者実験を行った。好評価された写真に着目すると、緑量が多く、樹形も良好なものが多かった。また、フォトモンタージュ写真を用い、街路樹が無い状態、強剪定された状態、自然樹形に近い状態に管理された場合の比較を行った。自然樹形に近い管理状態の場合は、他者に比べ評価が高い結果となった。これらのことから、街路樹の景観機能は樹形の影響を大きく受け、街路空間の景観向上のためには街路樹の管理が重要であることが確認できた。

[論  文]

道路空間の機能向上と維持管理の軽減にむけた道路付属施設の集約・削減手法の検討

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/兵庫 利勇(稚内開発建設部)

H26年度土木学会全国大会 第69回年次学術講演会 2014.9

●概要

近年、道路付属施設が過剰に設置され、道路空間本来の機能性や安全性を損ねている事例が多く、景観阻害にも繋がっている。そのため、道路付属施設の適切な機能評価を行い、現場条件に適した集約・削減手法を提示することで、道路空間本来の機能や景観の向上、維持管理性向上を考える必要がある。

そこで本研究では、主な道路付属施設を対象とし、「機能性」「認知性」「安全性」「景観性」という指標を想定した印象評価実験を行い、道路付属施設を段階的に集約・削減した配置パターンと印象評価の関係性を把握することで、道路空間の機能や景観の向上につながる道路付属施設の集約・削減手法について基礎的検討を行った。本研究のようなアプローチは、今後道路付属施設の維持管理を通じ、道路空間の機能や景観の向上を一つのデザインにまとめ上げていく際の評価手法として寄与できると考える。

[論  文]

災害事例からみた「道の駅」の防災機能のニーズと課題、効果的な向上策について

松田 泰明(地域景観ユニット)/高田 尚人(寒地技術推進室道北支所)/新井 健(北海道地区道の駅連絡会)

H26年度土木学会全国大会 第69回年次学術講演会 2014.9

●概要

2004年新潟県中越地震において、被災地及びその周辺の道の駅が避難場所や災害復旧、情報拠点施設として活用された。この経験から国土交通省では、休憩・情報提供・地域連携の3つの機能に加え、一部の道の駅について2007年より防災拠点化を進めている。また、多くの道の駅が防災拠点化されていない中で、2011年3月の東日本大震災をはじめ、台風や暴風雪災害においても避難施設として活用されるなど、避難者支援や復旧支援に大きく貢献した。このため、「社会資本整備重点計画(2012年8月31日閣議決定)」や、「国土強靱化政策大綱(2013.12)」においても、「道の駅の防災拠点化」が示されている。

本報告では、これら二つの地震災害に加え、2013年3月に発生した北海道オホーツク地域暴風雪災害時(死亡者9名)の道の駅の避難者支援の状況を含めた現地調査の結果から、道の駅の防災機能向上に向けた課題やニーズ、有効な方策などについて考察した。

[報  文]

良好な景観が地域にもたらす効果の発現プロセスと把握モデルについて

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

No.734 2014.7 (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

近年、公共事業の実施に際しては、美しい国づくり政策大綱以来の施策等の拡充や、景観に対する市民意識の高まりを受け、景観への配慮やその検討の必要性が高まっている。しかしながら、良好な景観が地域にもたらす効果を、評価・比較しやすい形で示すための手法は確立されておらず、これが景観に関する取組みの実施や合意形成を難しいものとしている。

本論文は、景観が地域にもたらす効果に関する研究の一環として、都市再生整備計画事業の事後評価結果に関する分析などをもとに、その評価指標のあり方などについて検討した結果を報告するものである。

調査対象とした186の都市再生整備計画事業の事後評価結果からは、商工観光や人口関連の統計的指標の達成度が相対的に低いことが確認されたが、一方で、これら統計的指標の達成度と「満足度・好感度」に分類される指標の達成度との間に、他の評価指標間と比較してより強い関連性のあることがわかった。

これらの調査結果や、消費者の意思決定プロセスを示す「CAB」モデルなどの考え方をもとに、景観の効果の発現プロセスについて検討を行い、景観の効果の発現を「認識・意欲・行動・統計・供給」の5 段階によって把握するモデルを提案した。

[論  文]

災害時における道路利用者の安全な避難などに貢献する「道の駅」の防災機能に関する考察

松田 泰明(地域景観ユニット)/高田 尚人(地域景観ユニット)/吉田 智(地域景観ユニット)

第49回土木計画学研究発表会(春大会) 2014.6  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

「道の駅」は現在1000駅を超え、道路利用者にとって重要な沿道の休憩施設となっている。2004年の新潟中越地震や2011年の東日本大震災において交通網が寸断されるなか、「道の駅」は道路利用者や地域住民の避難場所や道路情報などの発信拠点として貢献した。更に、暴風雨や暴風雪など比較的起こりやすい災害においても貢献している。

そのため、「道の駅」の防災機能は新たな機能として期待され、国土交通省では「道の駅」の防災拠点化を進めている。 このように、災害時における交通ネットワーク障害発生時には、「道の駅」が道路利用者の安全な避難及び適切な誘導、ルート判断などに貢献すると考えられる。

そこで本報告では、災害を経験した道の駅の現地調査や「道の駅」関係者へのヒアリングを行い、被災時の受け入れ状況や復旧支援拠点となった状況などを把握した。また、これらをふまえて災害時の交通障害に貢献するのに効果的な「道の駅」の防災機能向上策に関して考察した。

[論  文]

田園地域における道路のシークエンス景観の印象評価に関する考察
―シーニックバイウェイ大雪・富良野ルートでの走行実験から―

兵庫 利勇(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)/二ノ宮 清志(地域景観ユニット)

第49回土木計画学研究発表会(春大会) 2014.6  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

魅力的な沿道景観は重要な観光資源の一つとして地域振興に貢献している。そのため、シーニックバイウェイ北海道や日本風景街道のように、沿道景観を生かした地域振興施策も進められている。一方、必要な機能を担う道路施設は、背景に広がる魅力的な沿道景観に大きく影響する。そのため、道路からの景観を良好なものとするには、道路利用者が安全快適に走行できるよう必要な道路機能を確保しながら、良好な道路景観にも資する道路空間を目指すことが必要と考えられる。

本研究では、社会インフラからの富の引き出し方の一つとして道路景観と観光振興に着目し、必要な道路機能を確保しながら、より効果的・効率的な道路景観の向上手法の提案を目指している。そこで本報告では、道路景観の評価手法の提案を目的として、道路走行中に道路利用者が体験するシークエンス景観の印象評価の実験をもとに、被験者に共通する道路景観の評価や景観に影響を与えている要因や要素について考察する。

[論  文]

田園地域の沿道景観向上に向けた電線電柱類の効果的な景観向上策に関する研究

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/兵庫 利勇(地域景観ユニット)

第49回土木計画学研究発表会(春大会) 2014.6  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

まちづくりや観光振興を目的とした景観向上の機運の高まりを受け、これまで主に市街地における電線電柱類の景観対策が行われてきた。一方、市街地と比較し農村部や山間部のような田園地帯における電線電柱類の景観対策はほとんど行われていない。しかしながら、電線電柱類が景観へ与える影響はこのような田園地域においても大きく、特に観光地などでは景観対策のニーズが潜在的に高い。また、土地利用の制約が小さい非市街地では、電線地中化以外にも低コストで効果の高い多様な景観対策が可能である。

本研究では、北海道の田園地帯を対象に電線電柱類が景観へ与える影響や課題を調査し、効果的な電線電柱類の景観対策手法として「配線ルートの変更」「片寄せ」「セットバック」等の特徴を整理した。またこれらの対策について、景観向上効果に基づく対策優先度を検討し、沿道環境に適応した効果的な景観対策の選定手法について、対策コスト等を考慮した考察を行った。

[論  文]

良好な景観が地域にもたらす効果とその評価手法に関する考察

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

第49回土木計画学研究発表会(春大会) 2014.6  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

近年、公共事業の効率性がより求められる中、整備効果の明示や、事業や施策の妥当性や必要性に関する明確な説明が重要になってきている。これに対応するため、景観に関する事業や施策についても、その効果に関する評価手法の確立が期待されている。

本発表では、それら景観の効果の考え方とその評価手法について、既往の都市再生整備計画事業の事後評価結果の分析や、全国の自治体を対象として行ったアンケート調査やヒアリング調査の結果などをもとに、考察を行った成果を発表する。

また、これらを通じ、費用対効果的な視点から議論されがちな事業や施策の効果について、個人の意識や行動の変化をもとにした評価を行うことの有効性についても言及する。

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技術資料・解説等


【平成28年度】

月報[技術資料]

積雪寒冷地における道路施設の色彩について

吉田 智(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)/佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

No.763 2016.12

●概要

 PDFファイル

(準備中)

月報[技術資料]

街路樹の景観機能に資する樹形管理方法について

蒲澤 英範(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

No.761 2016.10

●概要

 PDFファイル

良好な沿道景観の形成や環境保全に街路樹は大きな役割を担っている。しかし近年、台風等の自然災害による倒木の予防や、落ち葉などが原因の沿道住民からの苦情、道路維持管理費の削減などにより、過剰な剪定がなされている。その結果、樹勢の低下や沿道の景観機能の低下がみられ、道路空間や地域の価値を向上させる街路樹の本来の機能が十分に発揮していない。 そこで本稿では、北海道において街路樹の道路緑化機能を維持する、効果的でかつ道路管理者が容易にせん定の適切性を判定する指標について整理を行った。

月報[技術資料]

電線類地中化における寒冷地での浅層埋設手法に関する技術開発

岩田 圭佑(地域景観ユニット)/蒲澤 英範(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)/吉田 智(地域景観ユニット)

No.758 2016.7

●概要

 PDFファイル

北海道のような寒冷地における電線類地中化の必要性と浅層化によるメリットについて考察するとともに、現在の基準類に関する調査を行った。その上で、管路の滞留水凍結により引き起こされるケーブルヘの影響に焦点をあて、ヒアリングや現地調査を行い、「管路の滞留水が凍結するとどのような影響があるのか」、「管路に水がどのように滞留するのか」、「管路への水の滞留は防ぐことができるのか」、「帯留水の凍結によるケーブルヘの影響はどのように防ぐことができるのか」、などについて考察した。

月報[解説]

豊かな都市づくりのための理論とそれに基づく分析例について

笠間 聡(地域景観ユニット)

No.757 2016.6

●概要

 PDFファイル

近年、地方都心の活力低下が危機的な状況となり、 地域活性化や地方創生の推進か強く言われている。その際には、地域の魅力を高め、その地域に暮らすことの魅力を人々に訴求していくことが欠かせない。

では、その地域に暮らす魅力、その地域を選ぶ理由とはなんであろうか?

これには、個人個人の家族構成やライフスタイルの違いか大きく影響すると考えられ、なかなか統計的に示すことは難しい。しかし一例としては、住宅選択時に重視した項目を尋ねたところ、戸建住宅に住むファミリー世帯では「周辺環境や緑」の回答か最も多かったとする報告や、市民に同じ市域に「住み続けたい」と思う理由について聞いたところ、「自然環境が豊かである」「周辺の居住環境か良い」「長年住み慣れている」の各項目か、「日常の買い物が便利である」や「交通の便がよい」などの項目に比較して2倍前後の票を集めたとする地方自治体の調査報告などがある。

このことから、優れた都市環境が、地域の魅力の大きな一因となっていると考えられる。

本稿では、都市の魅力や都市環境の視点から、都市の望ましいあり方に関する代表的な理論のいくつかを紹介するとともに、それに基づく道内都市の分析例を紹介する。

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【平成27年度】

月報[技術資料]

生態学的混播・混植法による河川空間内の植生地の景観評価に関する研究

柏谷 和久(水環境保全チーム)/藤浪 武史(研究連携推進監)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)

No.751 2015.12 (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

生態学的混播・混植法は、主に河川敷地における植樹手法として1991年から50ha以上に及ぶ植樹活動を地元小学校と協働して実施してきた。

一方、河川堤防沿いの本植樹手法による植生地では、河川堤防上を散歩する地域住民や堤防周辺の家屋や農地への影響を鑑み、維持管理を実施している地域も少なくない。先駆性樹種同士の競争や持続性樹種への遷移過程において、多種多様な高木等が競争し生存適応 していく過程は、本植樹手法において重要である。

しかし、これら過程に対する理解の少なさや快適な生活環境の確保を求める周辺住民から樹木伐採の実施を求める意見が散見されている。さらに、観光客等の地域住民からの視点では、維持管理が適正に行われていない樹林地であるとの誤解を生じかねず、観光地域としてのイメージ毀損を懸念する意見もある。これらの意見を踏まえ、本植生手法の最終的な樹林形成や生態系形成を損なうことなく、景観に配慮した適正な維持管理を行っていくことも重要な行為となりつつある。

本研究では生態学的混播・混植法による植生地を対象として景観評価を行い、評価結果を踏まえた維持管理手法について提案を行うことを目的としている。

月報[技術資料]

評価形容詞対を用いた印象評価実験に基づく魅力的な歩行空間の要件に関する分析について

笠間 聡(地域景観ユニット)/松田 泰明(地域景観ユニット)

No.751 2015.12 (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

国土交通省では、平成15年7月の「美しい国づくり政策大綱」以降、公共事業における景観配慮を適切に進めるための施策整備か進められている。しかしながら、景観検討や景観配慮の実施に際しての技術的支援は未だ十分ではない。 他方、地域では観光振興や中心市街地活性化か喫緊の課題とされ、市街地の回遊性の向上や賑わいの創出が求められている。

そこで本研究所では、そのような回遊性の向上や賑わいの創出といった課題に寄与するべく、道路や広場などの歩行空間を対象に、その設計技術の向上に向けた研究に取り組んできた。

月報[技術資料]

街路樹の管理状態が道路景観に与える影響について

上田 真代(北海道開発局)/松田 泰明(地域景観ユニット)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)

No.743 2015.4 (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

街路次に代表される道路の緑は、沿道環境や景観の向上をはじめ、歩車分離等による交通安全機能、緑陰の創出、季節感、心理的やすらぎなど多くの役割を担っている。

しかし、街路樹の管理においては、街路樹に期待される機能を低下させるような管理もみられる。さらに近年、維持管理コストの縮減か求められ、剪定回数を減らすために過度な剪定か実施されるなど街路樹は厳しい状況に置かれている。 こうした剪定は、景観機能をはじめとする街路樹の機能の喪失だけでなく、樹勢の衰退や枯死を招く原因ともなり、コスト縮減か求められている状況において、維持管理費の増大に繋がる。

一方、街路樹は限られた空間に植栽されるため、大半の樹木か何らかの剪定を必要とされる場合か多いことから、街路樹の機能を保持し、発揮させるためには、管理目標となる櫛形を設定し、剪定により適切な樹形を維持していくことか有効となる。

そこで本稿では、街路景観の主要な構成要素となる街路樹の機能を維持、保全しつつ、効率的で適切な剪定による管理方法を検討するための基礎資料を得ることを目的に実施した、街路樹の管理状態と景観機能の評価に関する印象評価実験の結果および、その考察について報告する。

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【平成26年度】

月報[技術資料]

郊外部道路のシークエンス景観の印象評価に影響を与える要因と要素に関する考察

二ノ宮 清志(地域景観ユニット)/兵庫 利勇(北海道開発局稚内開発建設部稚内道路事務所(前 地域景観ユニット研究員))/松田 泰明(地域景観ユニット)/岩田 圭佑(地域景観ユニット)

No.735 2014.8 (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

本報告では、より効果的な道路景観の向上に向けた「道路景観の評価手法の提案」を目的とし、実走実験をもとに、被験者に共通する道路景観の評価や景観に影響を与えている要因や要素について考察した。

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ニュース・その他


【平成28年度】

月報[研究所ニュース]

「北海道の道路緑化指針(案)」を改訂しました

佐藤 昌哉(地域景観ユニット)

No.760 2016.9

●概要

 PDFファイル

(準備中)

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【平成27年度】

月報[報告]

第14回日中冬期道路交通ワークショップに参加して

伊東 靖彦(雪氷チーム)/遠藤 裕丈(耐寒材料チーム)/

藤本 明宏(寒地交通チーム)/三浦 豪(寒地機械技術チーム)/松田 泰明(地域景観ユニット)

No.750号  2015.11  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

平成27年7月20日から22日にかけて、第14回日中冬期道路交通ワークショップ(以下、ワークショップと記す。)が開催されました。このワークショップに寒地土木研究所から池田憲二所長ほか計6名が参加しましたので、その内容について報告します。

月報[Q&A]

街路樹の剪定管理について

上田 真代(北海道開発局)/小栗 ひとみ(地域景観ユニット)

No.745号  2015.6  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

平成27年3月に国土交通省が公表した「新たな国土形成計画(全国計画)中間とりまとめ」においても、国土の基本構想実現のための具体的方向性の中に、「美しい景観、魅力ある空間の保全、創出と活用」が掲げられており、道路景観の重要な構成要素としての街路樹が果たすべき役割も増大しています。

しかし、当然ながら生き物である街路樹は時間の経過とともに成長し、その形状を変えていくため、それらの機能を十分に発揮させるには、適切な剪定管理によって良好な状態に保つことが必要となります。 しかし残念ながら、実際には不適切な剪定によって、街路樹の機能が大きく損ねられている事例も少なくなく、たびたびマスコミ報道でも取り上げられています。このような過度な剪定は、樹勢の衰退や枯死を招く原因ともなり、短期間での樹木の植え替えが必要になるなど維持管理費の増大にも繋がります。

そこで本稿では、本来街路樹に求められる機能発揮の点から適切な剪定管理のあり方について、Q&A形式で解説します。

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【平成26年度】

月報[ニュース]

シンポジウム「景観から考える北海道の食・農・観光」を開催しました

笠間 聡(地域景観ユニット)

No.740号  2015.1  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

平成26年10月15日、札幌のかでる2・7にて、シンポジウム「景観から考える北海道の食・農・観光」を開催しました。本シンポジウムは、景観法公布10周年を契機として、寒地上木研究所と国土交通省北海道開発局、北海道が主催したもので、当日は民間企業、行政関係者、市民の方等、約300名に聴講いただきました。

シンポジウムでは、北海道大学工学部建築部市コースの坂井文准教授をはじめ、景観や環境を活かした地域づくりや観光に関わる5名の方(後述)に登壇いただき、「食・農」や「観光・まちづくり」をキーワード にした北海道の景観の魅力や可能性について、講演と議論をいただきました。 本稿では、当日のシンポジウムでの議論の概要等について報告します。

月報[Q&A]

無電柱化事業の“課題”と今後の“技術開発”について

―安全で美しい国土の実現のために―

岩田 圭佑(地域景観ユニット)

No.737 2014.10  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

無電柱化事業に飛躍的な進捗のためには、高額な整備コストの縮減など、様々な課題に対応する技術開発や制度・施策面での支援が必須である。本稿では、無電柱化事業の課題とこれを解決するために必要なポイントについて、Q&A形式で解説する。

月報[ニュース]

土木学会北海道支部奨励賞を受賞しました

船木 淳悟(寒地河川チーム)/松田 泰明(地域景観ユニット)

No.734号  2014.7  (寒地河川チーム・地域景観ユニット)

●概要

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平成26年2月1日(土)−2日(日)にかけて開催された土木学会北海道支部平成25年度年次技術研究発表会において、寒地河川チーム阿部研究員及び地域景観ユ ニット岩田研究員がそれぞれ発表した論文が、奨励賞 を受賞しました。なお、同賞には年次技術研究発表会において発表された全214編の論文から4編が選ばれ、4月24日(木)に開催された土木学会北海道支部総会において表彰されました。

月報[ニュース]

土木学会「景観・デザイン研究発表会」で優秀ポスター賞を受賞しました

岩田 圭佑(地域景観ユニット)

No.734号  2014.7  (地域景観ユニット)

●概要

 PDFファイル

地域景観ユニットの兵庫 刑場研究員、松田 泰明総括主任研究員、岩田 圭祐研究員が、平成25年12月13日〜1日にかけて東京工業大学・大岡山キャンパスで開催された、上本学会「第9回景観・デザイン研究発表会」において優秀ポスター賞を受賞しました(3名の連名での受賞)。

昨年度の受賞(松田 泰明、南 朋恵:郊外部の電線電柱類の景観対策における課題と効果的な対策手法に関する一考察)に引き続き2年連続の受賞となりました。

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雑誌投稿等


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